ほうれん草の栄養価
ほうれん草は栄養の豊富な野菜として有名で、ビタミンやミネラルなど様々な栄養素を豊富に含んでいますが、ほうれん草を説明するにあたって欠かせない栄養素はなんといっても鉄分です。
鉄分は血液中のヘモグロビンを作りだします。ヘモグロビンは体内の隅々まで酸素を運ぶ役割を果たしまので、不足すると体が酸欠状態となり、疲れやすくなったり、立ちくらみやめまいなどを起こしたりと貧血状態になります。
この貧血のほとんどは鉄分の不足からくる、鉄欠乏性貧血と言われていますので、予防のためには鉄分は不可欠となります。
残念ながら、ほうれん草に含まれる鉄分は非ヘム鉄といって、体内への吸収効率の良くない鉄分ではあります。
しかし、ほうれん草には鉄分の吸収を助けるビタミンCも多く含まれていますので、貧血気味で鉄分をる必要があるけれどもヘム鉄を多く含むレバーは苦手だという方は、ほうれん草を多く摂取するようにするとよいのではないでしょうか。
ほうれん草といえば、アクの強い野菜でもあります。新鮮なものほどアクが少ないとはいわれていますが、最近ではこのアクがあまり強くなく、生で食べることのできるサラダほうれん草なども出てきています。
ビタミンCは水溶性のビタミンですので、茹でるとどうしてもビタミンCを失ってしまいますので、生で食べることのできるサラダほうれん草は、ビタミンの流出を防ぐといった意味でも有効となっています。
・ほうれん草の主な栄養価(100g中)
エネルギー 20kcal
タンパク質 2.2g
脂質 0.4g
炭水化物 3.1g
ナトリウム 16g
カリウム 690mg
マグネシウム 69mg
カルシウム 49mg
鉄 2.0mg
ビタミンA 350μgRE
ビタミンB1 0.11mg
ビタミンB2 0.20mg
ビタミンC 35mg
ビタミンD 0.0μg
ビタミンE 2.1mg
食物繊維 2.8g